「肩は少し良くなったけど、手が思うように動かない…」「指が固まって、細かい動きができない…」
これは、脳卒中(脳梗塞・脳出血を含む)を経験された多くの方から、私たちTherapiCo(セラピコ)に届く切実な声です。
一方で、リハビリに携わる作業療法士(OT)の皆さんからも、こんな声を聞くことがあります。
「ある程度肩周りまでは介入できるけど、指や手の繊細な動きには自信がない」 「麻痺がある手をどう動かしていけばいいのか、実践的なイメージが持てない」
手のリハビリは、簡単ではありません。 細かい運動制御、感覚、随意運動の統合が求められ、経験値や工夫が必要です。
でも、だからこそ挑む価値がある。手の動きが変われば、生活が変わるからです。
本記事では、ある若手作業療法士の臨床見学のエピソードを通して、TherapiCoの脳卒中特化型リハビリの強みをお伝えします。
■ "手のリハビリ"に悩む若手OTからの連絡
ある日、地元の回復期病院で勤務している作業療法士から、こんな相談を受けました。
「指の治療って、本当に難しいです。自分なりに勉強してきたけど、麻痺がある患者さんに対して“手指が動くようになる”道筋がどうしても見えないんです。よかったら、そちらの臨床を見学させてもらえませんか?」
真剣なまなざしと、現状を変えたいという情熱。 私たちは快く見学を受け入れることにしました。
■ 実際の臨床を“肌で感じる”見学体験
当日、見学に協力してくださったのは、60代の男性利用者さま。
脳梗塞後に右手に麻痺が残り、つまむ・握るといった日常の動作が困難な状況でした。
しかし、当施設ではニューロリハビリテーションの考え方に基づき、
・筋緊張の正常化を図る独自の徒手アプローチ ・感覚入力を活用した機能再学習の誘導 ・視覚と運動のフィードバックを高めるワーク
などを組み合わせて、少しずつ"動きを再構築"する取り組みを行っています。
見学を終えたOTからは、こんな声が上がりました。
「えっ…こんなに簡単に、指が緩んでくるんですか?」 「本人もびっくりしてましたね…“手が開いた”って」 「これなら、自分の病院でもできるかもしれない。イメージが少しずつ湧いてきました」
麻痺があっても、工夫次第で“今までできなかったこと”が“できる”に変わる。 その現場を目の当たりにした感動が、彼の言葉から伝わってきました。
■ 脳卒中リハビリの“希望”をつなぐ場所へ
見学に協力してくださった利用者さまも、 「若い療法士さんが頑張ってるのを見ると、自分も頑張らないとって思いますね」 と、笑顔で励ましの言葉をかけてくださいました。
セラピコでは、単なる"技術の提供"ではなく、"人と人とのつながり"を大切にしています。
脳卒中の後遺症に苦しむ方も、それを支えるセラピストも、 「またできるかも」と思える場所を創る。
それが、私たちTherapiCoの目指すリハビリのかたちです。
■ 手指の麻痺リハビリに必要な視点
脳卒中の後遺症の中でも、上肢(特に手指)の麻痺改善には、以下のような視点が求められます。
運動だけでなく感覚にもアプローチすること
代償動作ではなく、正しいパターンの再学習
肩〜指の連動性を意識した段階的訓練
生活動作(ADL)と結びついた動作訓練
また、脳卒中のタイプ(脳梗塞、脳出血、一過性脳虚血発作など)によっても、症状の現れ方や反応には個人差があります。
そのため、私たちは一人ひとりに合わせたオーダーメイド型のプログラムを提供しています。
■ 「動かない」から「動くかも」へ。
「もう手は動かないものと思っていた」 「少しでも自分の手で着替えができたら」
そうした想いを、私たちは大切にしています。
完全な回復を目指すのではなく、“その人がその人らしく暮らせる”状態を目指して。
TherapiCoでは、理学療法士・作業療法士が連携し、最新の神経リハビリ技術を駆使しながら、 「動かない手指」を「少しずつ動く手指」へと導く取り組みを日々行っています。
■ 見学・相談も随時受付中です
TherapiCoでは、セラピスト向けの見学や研修も随時受け入れています。
また、ご本人・ご家族からのリハビリ相談や体験リハビリも承っております。
「脳卒中の手の後遺症を何とかしたい」 「細かい動きをもう一度取り戻したい」
そう思ったときが、“はじめどき”です。
ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
TherapiCo-セラピコ-相模原
住所:神奈川県相模原市緑区橋本1丁目17−20 塚田クリニックハウス 1F
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