「筋肉を柔らかくするだけで、こんなに呼吸が楽になるなんて！」 「肋骨って、こんなに動かせるんですね！」

——そんな驚きの声が飛び交った、TherapiCo（セラピコ）による訪問看護ステーション向け勉強会の様子をレポートします！

当施設は、脳卒中（脳梗塞・脳出血）などの後遺症に特化した自費リハビリ施設です。今回は、在宅リハビリに携わる看護師さんたちに「身体の本当の使い方」を知ってもらうための勉強会を実施しました。

バランス感覚を取り戻す「3つの鍵」とは？

リハビリの現場では、「バランスが悪くて転びやすい」というご相談をよくいただきます。実はこの“バランス感覚”には、

1. 視覚

2. 前庭（耳の三半規管）

3. 体性感覚（皮膚や筋肉、関節からの情報）

という3つの感覚が関わっています。

その中でも最も重要なのが、体性感覚。視覚や耳からの情報に頼るだけでは、動的なバランスは取れません。

例えば、目をつぶって片足立ちができるか？これはまさに、体性感覚が機能しているかどうかの指標になります。

柔らかい筋肉は、センサーのように働く

「筋力をつけましょう」という言葉はよく聞きますが、筋肉は“柔らかい”ことが前提条件です。硬くなってしまった筋肉では、

• 感覚を脳に伝えにくい

• 姿勢や重心の変化に対応しにくい

• ケガのリスクが高まる

といった問題が起こります。

逆に、柔軟な筋肉は“センサー”としての働きが強くなり、リハビリの効果が飛躍的に高まります。

勉強会では、筋肉の柔軟性を高めるための施術方法や呼吸法を紹介しました。

肋骨が動けば、呼吸も変わる

あまり注目されないけれど、リハビリにおいてとても大切なのが「肋骨の柔軟性」です。

肋骨は胸郭（きょうかく）という、呼吸や体幹安定の土台になる構造を形成しています。

• 胸が固いと呼吸が浅くなる

• 呼吸が浅いと全身が緊張する

• 緊張すると動きがぎこちなくなる

という悪循環を断ち切るには、肋骨の動きをよくすることがカギなんです。

実際に肋骨まわりをほぐしていくと、「息がしやすい」「背筋が伸びる」といった声が次々にあがりました。

高齢者に必要なのは“無意識の姿勢制御”

訪問看護の現場では、障害のある方や高齢の方のリハビリ支援が中心になることが多いかと思います。障害があったり高齢になると、

• インナーマッスルの働きが弱まる

• 無意識での姿勢制御がうまくできない

• 日常動作が「がんばってやる」になりやすい

といった課題が増えてきます。

勉強会では、インナーマッスルの活性化を促す簡単な運動を体験していただきました。意識せずとも「自然に良い姿勢」が保てることが、転倒予防や自立支援につながるのです。

「感じる力」を取り戻すことが、リハビリの第一歩

脳卒中や脳梗塞、脳出血の後遺症では、「力が入らない」もそうですが、「動かし方がわからない」という感覚になります。

これは、脳が筋肉や関節の情報を受け取れない状態、つまりセンサーが機能していない状態とも言えます。

私たちセラピコのリハビリでは、この「センサーの再教育」を重視しています。

• 感覚を入れる

• 収縮を作る

• 動きを作る

このプロセスを丁寧に繰り返すことで、「自分の体を感じる力」を少しずつ取り戻していくのです。

リハビリは「頑張るもの」ではなく「育てるもの」

従来のリハビリは、筋力トレーニングや反復練習が主流でした。しかし、本当に大切なのは“体の使い方を思い出すこと”です。

脳卒中や脳梗塞の後でも、脳は新しい回路を作る力（可塑性）を持っています。

その力を最大限に活かすには、

• 適切な感覚刺激

• 筋肉と呼吸の調和

• 無意識下の姿勢制御

といった要素を取り入れたアプローチが有効です。

まとめ：感じて、動ける体を一緒に取り戻そう

訪問看護ステーションの皆さんとの勉強会を通して、改めて「リハビリは感じることから始まる」と実感しました。

セラピコでは、

• 感覚と運動の再統合

• 筋肉の柔軟性向上

• 呼吸と姿勢の改善

を行う自費リハビリを提供しています。

もしあなたやご家族が、

• 脳卒中後のリハビリでお悩み

• 動きづらさや違和感が続いている

• 保険外でも質の高いリハビリを探している

そんなときは、ぜひセラピコにご相談ください。

体が変われば、人生が変わります。 一緒に「感じて動ける毎日」を取り戻していきましょう！

👉 詳しくはこちら：https://therapico.co.jp/rehabilitation/