【腓腹筋(ふくらはぎ)の活動の促し方】
腓腹筋は歩行時の蹴り出し、特にターミナルスタンスの際に非常に重要な役割を果たします。この筋肉は膝をまたいでいるため、しばしば短縮が目立ち、ストレッチすることが多いですが、実際には活動をしっかり促すことが必要です。腓腹筋が強く収縮することで、ヒラメ筋やアキレス腱が伸張され、足関節(足首)がより柔軟になる効果があります。興味深いことに、内反尖足でかかとが地面につかない人でも、ストレッチではなくこの方法を採用することでかかとが地面につくようになることがあります。
腓腹筋を効果的に活性化させるためには、足関節は底屈位(足の甲が下がる状態)で働き、足先の筋肉と連携する必要があります。これを実現するためには、セラピストが足部の内在筋、特に小趾外転筋に刺激を与えながら、母趾球を地面につける感覚を入れることが重要です。そして、腓腹筋を形作るようなイメージで下から持ち上げ、底屈位から最大底屈位へ繰り返し動かすことで、腓腹筋の収縮を促します。
この方法を試すことで、歩行の蹴り出し能力が向上し、結果として足首の柔軟性も増すでしょう。内反尖足に悩んでいる方も、ぜひこの方法を試してみてください。
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